更新日2021.04.13
富裕層マーケティングを成功に導くペルソナ設定とマーケティング施策

2020年12月野村総合研究所
が発表した「富裕層アンケート調査2020年」
によると、日本の富裕層人口は2013年以降増加の一途をたどり、2019年は2005年以降過去最多と発表されました。
今回は、今後も増加が見込まれる富裕層をターゲットにしたビジネスを展開する際に役立つ富裕層マーケティングについてご紹介いたします。
マーケティングの要とも言えるペルソナ設定のポイントや、マーケティング施策など、ぜひご参考にしてみてください。


ペルソナ設定に欠かせない富裕層の定義と分類
富裕層とは?
一般の考え方では「年収1,000万円」を超えると富裕層と認識されていますが、マーケティングにおいては富裕層は以下のように定義されています。 【富裕層の定義】- 世帯年収が3,000万円以上
- 保有する金融資産(不動産を除く)が1億円以上
4つに分類される富裕層・富裕層予備軍



※純金融資産保有額・・・預貯金、株式、債券、投資信託、一時払い生命保険や年金保険など、世帯として保有する金融資産の合計額から負債を差し引いた資産保有額。
富裕層・富裕層予備軍の詳細
分類 (割合) | 純金融資産保有額※ | 年収 | 主な職業 | |
---|---|---|---|---|
富裕層 | 超富裕層 (約0.7%) | 5億円以上 | – | 企業代表取締役、上場企業オーナー・不動産オーナー・医療法人オーナーなど |
富裕層 (約10.5%) | 1億〜5億円 | 2,000万円以上 | プロ野球選手・国務大臣・事務次官・検視総監・国会議員・弁護士・知事・開業医師・外資系金融など | |
富裕層予備軍 | 準富裕層 (約28.8%) | 5,000万〜1億円 | 800万~2,000万円 | 上場企業研究職・金融系・大企業(主任クラス以上)・外資系メーカー・准教授以上・勤務医、駐在員・職人業経営・金融・総合商社・マスコミ・コンサルタント・外資系証券会社・国連職員など |
アッパーマス層(約60%) | 3,000万〜5,000万円 | 500万~800万円 | 農家・教員・CA・地方公務員・国家公務員・電車運転士・行政書士など |
✳︎野村総合研究所の2020年発表データ及び年収と資産によるお金持ちの定義・仕事一覧
より当社作成。
✳︎(%)は野村総合研究所
の2020年発表データよりマス層を除く富裕層・富裕層予備軍の総世帯数から算出したものです。
増加し続ける「超富裕層・富裕層」


- 株式などの資産価格の上昇により「超富裕層・富裕層」の保有資産額が増大したこと
- 金融資産を運用(投資)している「準富裕層」の一部が「富裕層」に、そして「富裕層」の一部が「超富裕層」に移行したため
Point!
富裕層および富裕層予備軍の特徴について分かったところで、改めて自社のサービス・商品が的確に訴求できる層はどこなのかを見極め、職業や生活様式を踏まえたペルソナ設定をしましょう。- 資産1億円以上、年収3,000万円以上の「超富裕層・富裕層」がターゲットになるのか?
- 今後富裕層となり得る「準富裕層・アッパーマス層」がターゲットになるのか?
富裕層ペルソナ設定のポイント
ペルソナ設定は先に述べた総資産・年収による分類のほか、多角的な情報を集めて自社に合ったターゲットを絞り込むことが重要です。 ここでは富裕層ペルソナ設定に活用できる情報を集めましたので参考にしてみてください。富裕層の種類
先に述べた富裕層・富裕層予備軍の分類のほか、別の切り口からみた富裕層の種類を知っておきましょう。- オールドリッチ メーカーや企業の経営者が多く、代々の財産を受け継いできたような60~70代。 裕福な家庭に生まれ、先祖代々受け継がれた資産を受け継いだ富裕層で資産を保有する年月が長ければ長いほど保守的で安定志向が強くなり、「いかに資産を守るのか?」ということを重視します。
- ニューリッチ ニューリッチは新富裕層とも呼ばれ、IT起業などのベンチャー企業経営者や投資家が圧倒的に多く、一代で財を成し遂げたような30~40代がほとんどを占めます。 この新富裕層では、年齢層も比較的若い起業家が多いためリスクの高い「資産運用」を行う傾向にあります。
オールドリッチは50〜70代が多い




ニューリッチの約40%が女性



富裕層が最も多い地域は東京都



富裕層マーケティングのポイントと施策
富裕層のペルソナ設定について見てきましたが、ここからは富裕層の行動特徴からマーケティングのポイントを見ていきましょう。ポイント1:富裕層は知識欲が高いため活字で訴求する
”20代、30代のビジネスマンは1カ月平均0.26冊の本を読むのに対し、30代で年収3000万円の人は平均9.88冊の本を読むのだと言います。” 引用元: ビル・ゲイツなど、大富豪の読書量は、年収300万円の人の38倍


ポイント2:富裕層への営業活動は一朝一夕にはいかない
前途の通り、富裕層は自身で進んで調べ学習していく傾向にあるため、一方的な営業は敬遠されがちです。 信頼できる仲間からの紹介や、信頼性の高いエビデンスの元に購入の意思決定を行うため、富裕層への営業活動では信頼を勝ち得るために長期スパンで挑むことが重要です。 この営業活動を極力短く、そして自社商品・サービスの魅力を適切に伝えるためには定期的なコミュニケーションが有効です。 直接自社の商品・サービスに関係がなくても、ターゲットにとって興味や関心がある読み物を複数用意して自社のことを知ってもらい、ファンになってもらうことでターゲットの信頼を勝ち取ることができます。ポイント3:富裕層はクローズドな環境を好む
”富裕層は富裕層同士で交流することを求めてクローズドな環境を好む傾向にあり、純資産などの入会審査がある会員制クラブなども多くあります。” 引用元: 富裕層の集客には「富裕層マーケティング(広告戦略)」の理解が必須
ポイント4:富裕層は最終判断を信頼できる専門家に任せる
富裕層は、正しく具体的な情報を能動的に仕入れ自ら判断しつつも、最終的には専門家に判断を仰ぐ傾向にあります。 ”富裕層は「その時にたまたま目に入った人」ではなく、そこまでの情報を集める時点で「直接セミナーなどで出会った講師」に頼る傾向があります。” 引用元: 富裕層マーケティングのポイントと成功事例4選