更新日2021.07.26
ファンを増やすマーケティング4つの方法
2021年5月に総務省が発表した人口推計によると、日本の総人口は9年連続で減少しており今後ますますの人口減少が予測されています。このような状況で、企業が新規顧客を増やし続けるのは難しいと言われており、自社のファンを増やすマーケティングの重要性が問われています。
今回はファンを増やすメリットや、実際にファンを増やす方法についてご紹介いたしますので、参考にしてみてください。
ファンとは?リピーターとファンの違い
顧客はその度合いによって、大きく4つのレベルに分類することができます。- ファン:関係性を維持するために支出を惜しまない(1割程度)
- プロモーター:友人や知人に商品やサービスを推奨する(2割程度)
- リピーター:2~3回以上のリピート利用をしたことがある(3割程度)
- トライアル:1回以上利用したことがある(4割程度)
ファンを増やす具体的なメリット
高価であっても長年に渡り何度もリピート購入をしてくれる
トランスコスモス株式会社 のAI研究所である「コミュニケーション・サイエンス・ラボ」が2018年に実施した調査によると、ファン顧客のリピート購入率は97%となっており、8割が「高価でも優先して買う」と回答しました。 リピート購入をしてくれるのはリピーターやプロモーターも同様ですが、ファンの場合は長年に渡り何度も商品を購入・愛用してくれるだけでなく、高価でも購入し続けてくれるため、ファンを増やすことにより安定した収益が見込めます。口コミで商品の良さや魅力を広めてくれる
ファンとなった顧客は、実際に使った商品の良さや魅力を家族や友人に伝えたりSNSで発信してくれます。 トランスコスモス株式会社が2019年に実施した「消費者と企業のコミュニケーション実態把握」調査によると、ファン顧客の84%が「家族や知人に好意的な評価を伝える」、41%が「SNSやブログで発信する」といった行動をとることが分かりました。 また、総務省の情報通信白書によると、商品購入を検討する際に口コミやレビューを参考にする人は58.2%となっており口コミの重要性が伺えます。 SNSの普及により一般ユーザーの口コミの影響力が飛躍的に増し、熱心なファンが商品に対して好意的な口コミを発信することで多くの新規顧客獲得が見込めます。関連商品の購入により客単価UPが期待できる
商品や企業のファンになると、同ブランドの商品や関連するほかの商品の情報にも関心を持ちやすくなります。 例えば、“Apple信者”と呼ばれるApple製品をこよなく愛しているファンが一定数存在しますが、これらのファンは「MacBook」「iPhone」「AirPods」「Apple Watch」「iPad」などPC周辺の電化製品のほとんどをApple製品にしている人も少なくありません。 ”notebookも、2台目。 iMacも2台使ったし、 iPhoneも2台目。 つまり全部で6台もApple製品を使ってきた。 ” 引用元:Twitter ”アップル信者なのでiPhoneとMacです。標準アプリのメモ機能がクラウドで同期してくれて、文字書きには滅茶苦茶便利なんですよ。 ” 引用元:Twitter ”Mac Book、iPhone、iPad、Apple Watch、Apple TV、Air pods proとApple製品で統一している ” 引用元:Twitter ”アップルストア行列だったけど、新しいiMac出たからか(゜д゜) ” 引用元:Twitter Apple製品で統一することで利便性が高くなることも要因のひとつと考えられますが、Apple社のブランドに魅力を感じ新製品が発売される度に店頭に並び購入する人もおり、 このような一部のファンがイノベーターとなり、一般層へ口コミを広げ商品を普及してくれます。 ファンが増えることで、メイン商品以外の関連商品にも購入が期待でき客単価UPが見込めるだけでなく、新商品を購入したファンによる口コミにより新規顧客の獲得も期待できると言えるでしょう。ファンを増やすマーケティング4つの方法
1:顧客満足度を向上させる
顧客満足度を向上することにより、企業に対する愛着や忠誠心などが沸き長く愛用してくれるファンが増える可能性が高まります。 顧客満足度を上げるためにはターゲットのニーズを把握し「顧客の想像以上の商品やサービスを提供する」ことが重要です。 自社の顧客満足度を知るには、アンケートや商品レビュー、販売データ、接客やカスタマーセンターで収集した実際の声などが役立ちます。- 顧客が満足している点は、引き続き継続し自社の強みとして伸ばします。
- 顧客が不満に挙げている点は、調査・分析し改善します。
2:自社のブランド価値(強み)を把握する
自社のブランド価値や競合に無い強みを把握し、訴求することでファンを増やすことが可能です。 ブランド力のある会社の商品は、他社にはない信頼と魅力を感じさせる力があり、買って使ってみたいという意欲を刺激します。 引用元:会社のファンを増やすには?具体的な方法3選 自社のブランド価値を把握するには、以下の方法があります。- 顧客アンケートやレビューから自社の魅力を抽出する
- 社内で自社ブランドの特徴や性能、魅力を話し合う
- 競合と比較し自社だけの強みを見つける
3:ストーリーブランディングで共感を生む
ストーリーブランディングとは、製品やサービスが持つストーリーを活用するマーケティング手法のことを言います。 商品開発のエピソードや、発売までの道のりを見せていくストーリーブランディングは、顧客自身をストーリーに引き込んで感情に訴えかけることができるので顧客の共感を呼びます。共感を生むストーリー事例
例1 | 腰痛になりにくく、快適に朝を迎えられるマットレスです。 |
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例2 | 腰痛に悩む人のために、人間工学に基づいて開発されたマットレスです。 |
例3 | このマットレスを作ったメーカーの社長は、自身の母親が「朝起きると腰が痛い」と悩む姿を見て、腰が痛くなりにくいマットレスの開発を決意しました。まずは人間工学の専門家をアドバイザーとして迎え入れ、開発環境を一新。これまでの製品の構造を根本から見直し、納得いくものができるまで何度も試作を繰り返しました。3年半の月日を費やしてようやく完成したのがこのマットレスです。 |