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和歌山県  熊野の桶屋さん 81歳

熊野古道のシンボルとして知られている「牛馬童子」像の近くで今も現役で桶を作られておられる桶職人のМさんです。人柄の良さが製品にもあらわれとても温かみを感じます。
プラスチック製品のように大量生産はできませんが、木を大切に、一個一個ていねいに製作されています。
お仕事中は、厳しいお顔をされていますが、手を休めた時の笑顔はとてもステキな方です。
問1: 最近、幸せと感じたことをお聞かせください。

答: 自宅の庭先が仕事場ですが、通りすがりの見知らぬ方との会話が楽しめることです。


問2: 最近、笑顔になったエピソード(出来事)をお聞かせください。

答: やはり、見知らぬ方に寄っていただき、会話を楽しんでいる中から、自然と笑顔がわいてきます。


問3:毎日行っている健康の秘訣があればお聞かせください。

答: 休みもなく、中学卒業してから桶作り一筋。これが健康の秘訣でしょうか。


問4: 好きな晩御飯は何ですか。

答: 今が旬な胡瓜が好物です。輪切りにしたり、酢の物にしたり、新鮮なものを毎日楽しんでいます。


問5: 心がときめく人がいますか。

答: もちろん、長年連れ添った家内です。毎日、思いを寄せています(笑)


問6: 桶についてお聞かせください。

答: 中学を卒業して60数年。桶作り一筋に生きてきましたが、いまだに“次はこうしてみよう”と、完成がなく奥が深いものです。


問7: これまで職人として、良かった事、嬉しかった事を教えてください。

答: 父の勧めで職人になり、弟子の時は、毎日朝の五時から夜の九時までと苦労の日々でしたが、父には教えに出してもらい、今では感謝しています。桶作りの仕事は全く苦になりません。辛かったことは、終戦間もないころ、食べるものに苦労した事でしょうか。






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