Indeed、シニア期に向けた「キャリア棚卸&発見シート」を公開
2022.12.20
「Indeed (インディード)」の日本法人であるIndeed Japan株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:大八木 紘之)は、シニア期の仕事探しやセカンドキャリア形成に向けて課題を抱える方々を支援するため、「シニア期に向けた『キャリア棚卸&発見シート』」を作成、12月20日より公開することを発表した。
本シートは、セカンドキャリアコンサルタントの髙橋伸典氏と共同開発したものだという。
- 「シニア期に向けた『キャリア棚卸&発見シート』」
65歳以上の高齢者の就業者数は、2004年以降8年連続で増加し続けている※1。
Indeedの調査※2でも、50~70代の約6割がシニア期も働く意欲・必要性を感じていることが明らかとなったが、その一方で9割以上が働くことに不安や課題を抱えていることがわかっているという。
また、シニア期に働く意欲・必要性を感じている人のうち、4人に1人はシニア期の働き方を具体的に検討したことがなく、検討を始めている人であっても60歳以降になってから検討し始めた人が3割以上にのぼっている。
セカンドキャリアコンサルタントの髙橋伸典氏は、シニア期の働き方やセカンドキャリアの検討は、できれば50代のうちからスタートしたほうがいいとアドバイスする。
一方で、転職経験があまりない50代・60代は、客観的に自分の強みや特徴を見つめ直す機会が少なく、今後の働き方やセカンドキャリアをどのように考えたらいいか、どこから手をつけ始めたらいいか悩んでしまう方も多い現状を指摘しているという。
そこでIndeedでは、シニア期に向けた仕事探しやセカンドキャリア形成を支援するために、髙橋伸典氏と共同で、「キャリア棚卸&発見シート」を開発し、誰でも利用できるよう無料公開するとした。
本シートを活用することで、これまでのキャリアの棚卸、自身の強みやスキルの発見、仕事におけるアピールポイントの言語化、今後のキャリア形成に向けて必要なことの整理や設計を行うことが可能となる。
個人での利用はもちろん、企業の研修等でもワークシートとして活用しやすいツールとしている。
「We help people get jobs.」をミッションとするIndeedは、あらゆる人々が公平に自分にあった仕事を得られる社会の実現を目指しているとのこと。
- 「シニア期に向けた『キャリア棚卸&発見シート』」開発・公開の背景
総務省の統計※1によると、65歳以上の高齢者の就業者数は2004年以降18年連続で増加し続け、2021年は909万人と過去最多となった。
2021年の高齢者の就業率(65歳以上人口に占める就業者の割合)は25.1%と、4人に1人以上が就業している状況。
Indeed上での仕事探しにおいても、「70代」をキーワードに仕事が検索された件数※3は5年間で53.7倍に、「60代」をキーワードにした検索数は5年間で7.9倍に増加するなど、高齢者の就業者数が増加傾向にあるという。
一方で、Indeedが50歳~79歳の1,800名を対象に行った「シニア世代の就業」に関する意識調査※2(2022年9月実施)では、50代~70代の約6割(58.3%)が60・70代以降のシニア期も働く意欲・必要性を感じているものの、9割以上(92.7%)が働くことに不安や課題を抱えていることがわかった。
また、シニア期に働く意欲・必要性を感じている人のうち、約4人に1人(22.6%)はシニア期の働き方を具体的に検討したことがない状態にあることがわかったという。
検討を始めている人であっても60歳以降になってから検討し始めた人が3割以上(33.0%)にのぼる状態とされている。
一方で、既にセカンドキャリア※4を歩んでいる人からは、これからシニア期の働き方を考える人へのアドバイスとして、「自分のスキル・能力を整理しておいた方が良い」が32.7%と最多となり、「早いうちから考え始めたほうがいい」とした人も28.9%いたとしている。
Indeedではこれらの状況を受けて、セミナー・研修を通じて多くの方々に定年後の活動を見据えたセカンドキャリアの支援を行っているセカンドキャリアコンサルタントの髙橋伸典氏に協力してもらい、共同で、これからシニア期を迎える方やシニア世代の方が自分のスキルや能力を整理するためのサポートツールとして「キャリア棚卸&発見シート」を制作したとしている。
※1: 総務省統計局「統計トピックスNo.132 統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで-」(https://www.stat.go.jp/data/topics/topi1292.html)より
※2: 2022年9月Indeed調査結果(https://jp.indeed.com/press/releases/20221007)より
※3: 2022年4月Indeed調査結果(https://jp.indeed.com/press/releases/20220413)より
※4: 本プレスリリース内におけるセカンドキャリアは、60代・70代以降のシニア期における働き方や仕事を指しています。
- 「シニア期に向けた『キャリア棚卸&発見シート』」共同開発者 セカンドキャリアコンサルタント 髙橋伸典氏コメント
定年後も働くことが当たり前となってきている昨今、シニア期の働き方について様々な情報が溢れていますが、大切なことは自分に合った仕事を見つけることだと考えます。
20代~40代のキャリアと違い、シニア期は体力的な問題や、仕事における優先順位が変わってきたりするために、より広い選択肢を検討する必要が出てきます。また、これまで働く中で培ってきた知識とスキルが間違いなく蓄積されています。それを最大限活かせば自分に合った仕事は見つけやすいのですが、これまで私が講師を務めたセカンドキャリア形成のための研修やセミナーに参加された方の多くは「自分にはアピールできる強みなどない」とよく言われます。
今の50代以降の世代は、転職があまり一般的ではない時代を過ごし、転職経験が一度もない方も多く、定年退職後の仕事探し・再就職活動は、新卒採用以来40年ぶりという方も少なくありません。そのため、改めて客観的に自分を見つめ直す機会もなかったことと思われます。
そこで今回ご自身の強みに気付き、それに基づいたセカンドキャリアを考えていただくために「キャリア棚卸&発見シート」を開発しました。これに取り組んでいただくことで、ご自身のキャリアを振り返り、そこから見える強み、アピールポイントを見つけていただけるよう工夫しています。シートに書き込むことによって、忘れていたり気付いていなかったりする強みを発見できるだけでなく、自分が大切にしているものにも気付くことができ、今後進むべき道が見えてきます。
この『キャリア棚卸&発見シート」が自分に合ったキャリアを選択し、より良いセカンドキャリアを築いていただくキッカケになれば嬉しく思います。
【プロフィール】
髙橋 伸典(たかはし のぶのり) ※高ははしごだか
セカンドキャリアコンサルタント、モチベーション総合研究所 代表/東京定年男女の会主宰
1957年兵庫県生まれ。同志社大学を卒業後、34年間製薬会社で営業、人事、社員教育を担当する。57歳で早期退職し再就職するも、多くのつまずき、苦労を経験する。
しかし試行錯誤を重ねることで乗り越え、リスクなく独立する道をつかみ取る。この定年活動がマスコミに注目され、TBSテレビ『ビビット』「定活」特集に出演、『サンデー毎日』『産経新聞』他、多くのメディアに掲載される。
モチベーションを高め、セカンドキャリアに自信を持たせるセミナー・研修講師として5,000人の受講者に明るい未来と希望を与え、行動変容につなげてきた。特に、東京都主催の「東京セカンドキャリア塾」などで行った自らの定年活動の苦労体験に基づくセミナーは、受講者から「多くのサラリーマンの実態が反映されていて納得かつ共感を覚えた」「アドバイスが具体的なので、すぐにでも実践できる」と好評を博している。また、「東京定年男女の会」を主宰し、定年活動、セカンドキャリアのサポートを行っている。現在は全国のシニアに向け、定年活動に役立つ情報を発信し続けている。
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