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マルアイがシニア市場に本格参入、高齢者の交流希薄化解決も視野に

2022.09.14

 

「こころ くらし 包む」をモットーに、さまざまな紙製品を通じて毎日のくらしに彩りと楽しさを提供する紙製品・化成品メーカーの株式会社マルアイ(代表取締役社長:村松道哉氏 以下、マルアイ)は、高齢者のコミュニケーションの希薄化問題を解決するべく、シニア市場に本格参入するとした。

創業134年、紙製品・化成品メーカーマルアイがシニア市場に本格参入 介護レクリエーションDXを推進。高齢者コミュニケーション希薄化の解決も視野にのサブ画像1

■背景
2007年に超高齢社会に突入した日本は、2022年現在65歳以上の人口は3,621万人で、高齢化率が28.9%にのぼっている。2025年には約30.0%、2050年には約37.7%と、今後も高齢化が続くものと見込まれている※。
そのような超高齢社会の状況下、高齢者においては、昨今の新型コロナウイルス感染拡大の影響で家族との交流や地域でのつながりの場がなくなるなどコミュニケーション希薄化が進行し、高齢者の孤立が深刻化。
高齢者が孤立すると、コミュニケーション不足による認知症の進行や、孤独死の増加につながりかねないため、問題の解決が急務となっている。

また介護業界においては、少子高齢化に伴い需要が急拡大し人材不足が深刻化している。
採用が困難であることに加え、離職率が高いため採用コストが増加し、経営状態が厳しくなっている介護事業所も少なくない。

一方で、需要の急拡大を受け介護事業所数は増加傾向にあり、競争が激しくなっている。
これを受け、事業所ごとにサービスの差別化を図る重要性が増しているが、人材不足から現状のサービス提供を維持することで手一杯の状況だ。

※「令和4年版高齢社会白書」(https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2022/zenbun/pdf/1s1s_01.pdf

■シニア市場本格参入の目的

創業134年になるマルアイは、戦後、祝儀品や封筒、冠婚葬祭にまつわる用品などを数多く作りつづけてきた。近年は、「こころ くらし 包む」をモットーに、人と人のこころをつなぎ、コミュニケーションを生む製品やサービスの開発に注力している。
長年、人々の気持ちやくらしに寄り添いつづけてきたマルアイだからこそ提供できるコミュニケーションツールをもって、高齢者のコミュニケーションの希薄化問題、超高齢社会、介護業界を取り巻く課題の解決に貢献したいと考え、シニア市場への本格参入を決定したとのこと。

■マルアイの事業展開について
⑴    コミュニケーションを生み出すツール「まるレク便」を2023年3月より本格的に提供開始

「まるレク便」はレクリエーション素材の定期便サービス。2021年11月より販売しているレク素材「ピースぬりえ」はA1サイズの巨大なぬりえを9つのピースに分割したもの。複数人で1つの作品を仕上げるが、1ピースごとに分割されているため、ソーシャルディスタンスを保ちながら、コロナ禍でもコミュニケーションを生み出すことができるレク素材となっている。これまでに約20施設へ提供し、介護従事者からは「レクリエーションを実施する負担が減った」「活動中の会話が生まれやすい」、施設利用者からは「通う楽しみにつながる」などの声があがっている。

今後は「まるレク便」を介護従事者にとって負担が重いレクリエーションの企画立案から実施までを一気通貫でサポートするトータルソリューションとしてブラッシュアップし、2023年3月から本格的に提供を開始する予定とのこと。

 

⑵    介護に携わる人々の交流の場「まるコミ カフェ」の運営開始

「まるコミ カフェ」は、介護に携わるさまざまな人が集い、交流する場。人材不足や離職などの問題を抱える介護業界において、横のつながりや業界を超えたネットワークをつくることにより、課題解決につなげていくことを目的としている。第1回 は東京(9月29日)、第2回は群馬(10月)にて開催予定。

⑶    社内教育の実施・資格取得の奨励

マルアイでは、シニア市場へ参入するにあたり、介護に関する知識の習得を目的に社内教育を実施している。8月には「レクリエーション介護士2級」の資格を10名の社員が取得した。

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